指先に舞い降りた虹色の宝石

教訓

今日は、不思議な出会いがありました。
私の指先に、虹色の翅をもつタマムシがとまったのです。
陽の光を浴びてきらめくその姿は、小さな宝石のようで、しばらく動けませんでした。

頬をかすめて飛び立った瞬間

翅が震えたと思った次の瞬間、タマムシは私の頬をかすめて空へと舞い上がりました。
普通なら驚いて払いのけてしまうのかもしれません。
でもそのとき、私の口元には自然と笑みが浮かんでいました。

「ありがとう」という気持ち

顔に触れた感触はひんやりしていましたが、
不思議と嫌悪感はなく、むしろ「ありがとう」という気持ちが湧いてきました。
小さな命が私に近づき、そして羽ばたいていった。
その一瞬が、胸の奥にあたたかな風を運んでくれたのです。

見送るという選択

空の彼方へと消えていくタマムシを、私は最後まで目で追っていました。
「どうか、自由に、のびやかに」
そんな祈りを込めて、その背を見送りました。

心に残る小さな奇跡

ほんの一瞬の出来事でしたが、
私にとっては心の奥に刻まれる静かな奇跡。
そのとき、私は風の谷のナウシカを思い出していました。
自然と共に生きる心の在り方――
あの少女のように、私もまた小さな命に微笑みかけられる人でありたいと思います。

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